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Ajinomoto

事業を通じて社会価値と経済価値を共創するASV(Ajinomoto Group Shared Value) 経営をベースとした、「アミノ酸のはたらきで、食と健康の課題解決」の浸透とグローバルブランドAjinomotoの価値向上を目指した活動

課題背景

味の素グループは、食品およびアミノサイエンス関連のビジネスを、B2C、B2Bともに、世界各国で行っている。多岐に渡る事業を海外で拡大する中、さらなる成長を図るため、グループ全体で一貫性あるブランド形成、ブランド強化に取り組む必要があった。

組織体制

一貫性あるブランディングを推進するため、各種取り組みは、経営トップが主催するブランド会議の場で定期的にシェア、協議している。また、世界各国の実務担当者が参加する広報・マーケティング担当者会議を毎年実施し、現場レベルへの落とし込みや現場からの情報シェアを図るなど、コーポレートブランドの管理、運営に取り組んでいる。

戦略・実行

“Eat Well, Live Well.”をASVを通じた価値創造ストーリーを凝縮したコーポレートメッセージと位置づけ、新たに開発した「味の素グループグローバルブランドロゴ」とともに普及・浸透を図り、グローバルでの様々な事業活動がブランドロゴに価値として蓄積されていく仕組みを創りあげている。
また、従業員への浸透を重要視し、双方向で情報を伝達できるWorkplaceの活用、組織・個人のASV貢献を含めた目標を発表し合う個人目標発表会、ASVの活動成果を評価するASVアワードの開催など、インターナルコミュニケーションにも注力。対外的には、各国での栄養支援やスポーツ支援、環境配慮に関わる取り組みを確実に広げるとともに、グローバル広告動画やSNSを通じたメディアコミュニケーションも展開するなど、グループ全体でASV経営に取り組んでいる。
また、ブランド価値向上を経営指標に落とし込み、毎年モニタリングし、取り組みを推進している。

活動の成果

好調な業績推移に加え、自社で毎年実施しているグローバル統合調査(12カ国)において、生活者のブランドへの好意度は継続的に上昇し、2022年には調査開始の2016年以降で最高値を達成。従業員のグループで働く誇り度は、94%以上の高評価を維持。
インターブランドジャパン主催の「Best Japan Brands 2022」においては、ブランド価値1,208MUS$、過去6年間のブランド価値成長率86%増を実現。加えて、「顧客体験価値ランキング」においてもスコアが上昇。また、オウンドメディア、工場見学などへの来訪者の増加など、様々な取り組みの成果が具体的な指標の向上という形で表れている。

ご担当者様コメント

ASV経営の推進が本活動のベースであり、キーとなるのは従業員のチカラである。「アミノ酸のはたらきで、食と健康の課題解決」というパーパス(志)に対する社内理解は徐々に深まっており、今後は、誇りをもって取り組んでもらえるようになって欲しい。そのためにはコーポレートと事業部門が一枚岩となることを推進していくことが重要。
将来的には、味の素グループが、ステークホルダーの皆様から世の中に良いことをして貢献していると感じて欲しいし、「応援してもらえる企業」になりたいと強く思っている。

評価コメント

本活動は、「アミノ酸のはたらきで、食と健康の課題解決」に貢献する企業になるというパーパス(志)の実現に向け、ASV経営を推進する全社的なブランディング活動です。
グローバルブランドロゴの策定やコーポレートメッセージといったブランドの一貫性をグローバルで実現するための仕組みを整備するとともに、ASVの実現に向けて、従業員が組織の意図を理解し、顧客と価値を共創し、株主・投資家に評価してもらうという企業価値向上のためのサイクルを回し、同社独自のグローバル統合調査等を通じてブランドの状態を常に把握することで、適切な改善が実行されています。
本活動は、グローバルレベルで、パーパスドリブン経営を継続的に推進し、ブランドの価値を高めていくための仕組みを創りあげている特筆すべき活動と言えます。