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au

坂本 伸一 様
株式会社KDDI
ブランド・コミュニケーション本部
ブランドマネジメント部長

Best Japan Brands 2024
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが5つの質問に答えるインタビューシリーズ。

この1-2年を振り返ってみて、御社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。

2022年5月にKDDI VISION 2030「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」を発出しましたが、同年7月に大規模な通信障害を起こし、個人・法人のお客様に多大な迷惑をおかけしてしまいました。 
障害発生以降、全社員が『つなぐチカラ』の意味合いを再確認し、通信ネットワークの再整備と信頼回復に努めて参りました。今年1月の能登半島地震の際には、NTTドコモ様と「船上基地局」を共同運用し、また、Starlink Japan合同会社様と衛星ブロードバンド「Starlink」通信提供を行うなど、『つなぐチカラ』を進化させた災害対応に取り組んでおります。 

組織や事業全体として (担当部門として)、対応する領域や範囲はどのように変わってきているでしょうか。

auブランドでは、これまで通信を核にライフデザイン領域へとサービスを拡大してきましたが、「誰もが思いを実現できる社会」に向け、もっと一人一人の思いに寄り添えるようサービスを深化してきています。特に、他者とのパートナリングを重視し、通信とauフィナンシャルグループの金融サービスをバンドルした「auマネ活プラン」の提供や、株式会社運動通信社様と協業した学生スポーツ応援コミュニティサービス「ANYTEAM」の提供など、様々な生活シーンにおいて、より便利に、より楽しくなるサービスづくりに注力しています。 
また、来年度にはスペースX様との業務提携により山間部や離島ともつながることができる“衛星とスマホの直接通信”を実現し、『つなぐチカラ』を更に進化させていく予定です。 

想定を越える社会や人々の変化に対して、事業として、ブランドとしてどのように対応してきていらっしゃるでしょうか。

KDDIの強みは、社員に「お客さま第一に考える」KDDIフィロソフィが根付いているところだと思います。 
KDDI VISION 2030の実現に向けて事業を拡大していく場合も、その基盤となるのはフィロソフィの実践です。とりわけピンチの時こそフィロソフィが社員の行動の拠り所になっていると実感しています。 

社員の働き方や意識は、どのように変わったと感じているか。ワークライフバランス、効率性やエンゲージメント、社内コミュニケーションといった社内カルチャー、社員の価値観などに、どのような影響があり、それにどのように対応してきていらっしゃるでしょうか。

KDDIフィロソフィは定期的な研修を通じて社員共通の価値観として定着しているので、現在は、社員一人一人がKDDIフィロソフィとKDDI VISION 2030・経営戦略のつながりを理解し、ブランドの確立に向けて自律的に行動できるようにするための施策を展開しております。 
また、auでは対外的に各種協賛や協業における様々なパートナーを応援する思いを「RESPECT YOU, au」と表現していますが、社内でも「RESPECT YOU活動」と称して共創事例を紹介する取り組みを行っており、多様性の尊重、価値共創の活性化に取り組んでいます。 

パーパスや経営の理念、ビジョンなどの重要性が論じられていますが、それらを事業活動の中で、どのような形で活かしていらっしゃるでしょうか(実体化に向けてどのような取り組みをされているでしょうか)。

KDDI VISION 2030の実現に向けた中期経営戦略(事業戦略)として「サテライトグロース戦略」を整備しております。これは、5G通信による『つなぐチカラ』の進化を核として注力領域の事業拡大を図るものです。 
この事業戦略をドライブすべく、KDDI VISION 2030の実体化に向けた活動を社員の思いとともに社内外へ発信するオウンドメディア「KDDIトビラ」を2022年10月に立ち上げました。KDDIの様々な事業活動が「誰もが思いを実現できる」明るい未来に向けてゆるやかにつながっていることを感じてもらえるブランディングメディアに進化させていきたいと考えています。