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KONAMI

米山 新一郎 様
コナミグループ株式会社
執行役員 総務本部長

Best Japan Brands 2024
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが5つの質問に答えるインタビューシリーズ。

この1-2年を振り返ってみて、御社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。

新型コロナウイルス感染症の発生から4年近くが経過し、今年度に入りさまざまな制限の緩和が加速したことで活発な日常が戻ってまいりました。 
コナミグループは、エンタテインメントからスポーツまで幅広い事業領域でサービスを展開していますが、コロナ禍以前のようなリアルな場での体験の再開や、進化が著しく社会を変える可能性があるAI、Web3等を活用したオンラインを中心としたサービスなどの多様なニーズに対応することが求められてきていると考えております。 

組織や事業全体として (担当部門として)、対応する領域や範囲はどのように変わってきているでしょうか。

社会とのつながりや関係構築が重要視されている中で、これまで以上に地域社会の課題解決につながる取り組みを数多く行っていく必要があると考えています。 
コナミグループでは、当社のIPを活用した学校教材『桃太郎電鉄 教育版』の無償提供や、長年培ってきたコナミスポーツの運営・指導のノウハウを、日本全国の自治体や学校授業で活用いただく受託事業などを展開しています。 

想定を越える社会や人々の変化に対して、事業として、ブランドとしてどのように対応してきていらっしゃるでしょうか。

デジタル分野におけるAI、Web3、VR/AR、5G/6Gなどの新たな技術は、これからの事業を取り巻く環境に大きな影響をあたえていくと思われますが、コナミグループはテクノロジーの進化に柔軟に対応し、常に次の時代へ向けた新しい商品・サービスをご提供していきます。 
社会環境は絶えず変化しておりますが、その中で新たに出てくる課題に取り組み、スピード感をもって自らが変革し続けることで新たな価値を創出してまいります。 

社員の働き方や意識は、どのように変わったと感じているか。ワークライフバランス、効率性やエンゲージメント、社内コミュニケーションといった社内カルチャー、社員の価値観などに、どのような影響があり、それにどのように対応してきていらっしゃるでしょうか。

ワークライフバランスやダイバーシティがより重視される中で、コナミグループでは人的資本に重きを置いた経営を推し進める様々な施策を行っています。具体的にはコナミスポーツクラブの利用料補助、有給休暇取得の推奨、育児休業の取得促進、所定労働時間の短縮、始業時刻及び終業時刻の変更などを取り入れています。また、社員の収入安定及び働きがいのある環境の創出を目的に、基本給を2期連続で引き上げし、さらには新卒初任給を29万5千円に引き上げしました。 
また、社員のエンゲージメント向上を目的に、グループ本社の広報室が社内向けの動画を作り、商品、イベント、サステナビリティへの取り組みに至るまで、社員に向けて毎週情報を発信しています。 
今後も、社員一人ひとりがその能力を十分に発揮し会社とともに成長できるよう、ワークライフバランスやダイバーシティを重視し、社員それぞれにあるさまざまなニーズを汲み上げて、エンゲージメント向上につながる取り組みにつなげていきます。

パーパスや経営の理念、ビジョンなどの重要性が論じられていますが、それらを事業活動の中で、どのような形で活かしていらっしゃるでしょうか(実体化に向けてどのような取り組みをされているでしょうか)。

「『価値ある時間』の創造と提供を通して、常に期待される企業集団を目指す」企業理念のもと、時代の波頭をとらえた革新的な商品・サービスを世界中に提供し、また教育機関や地方自治体と連携した事業の推進や、新業態の拡大を行っています。 
社内においては、人的資本投資を推し進めており、社員がそれぞれの能力を最大限発揮できるよう整備された環境を整えるため、2025年にコナミグループの次世代研究開発拠点として、「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」の竣工を予定しています。これにより、技術・サービスの研究開発を拡充し、競争力を強化していきます。 
今後も、絶えず変化する社会環境に対応し、新しい業態・ブランドへの挑戦を強化していきます。また、社会の発展への貢献を実現していくために、SDGsの実現に向けたESG(環境・社会・ガバナンス)に配慮した経営をさらに進めてまいります。 
コナミグループはこれからも、より多くのステークホルダーにKONAMIの価値を感じていただけるよう、持続的な企業価値の向上を目指していきます。