We give our clients the confidence to make Iconic Moves
82

ZOZOTOWN

大久保 真登 様
株式会社ZOZO
CDO(Chief Design Officer)室 本部長

Best Japan Brands 2024
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが5つの質問に答えるインタビューシリーズ。

この1-2年を振り返ってみて、御社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。

コロナ禍を経て一番変わったことは、リアルとECの垣根が無くなってきたことです。どちらかだけではなく、気分や目的によって両方を使い分けてお買い物を楽しむ購買スタイルが定着しました。引き続きZOZOTOWNの販売力を通じてファッション業界の下支えに努めるとともに、よりファッションを楽しむための新たな購買体験につなげていきたいと考えています。 

組織や事業全体として (担当部門として)、対応する領域や範囲はどのように変わってきているでしょうか。

当社初のリアル店舗で超パーソナルスタイリングサービスを提供する「niaulab  by ZOZO」や、生産支援、広告事業などのBtoB事業も拡大し、「買う」以外の施策にも注力しています。「ファッションを『買う』ならZOZO」から「ファッションの『こと』ならZOZO」を目指しています。 

想定を越える社会や人々の変化に対して、事業として、ブランドとしてどのように対応してきていらっしゃるでしょうか。

ZOZOTOWNは今年で20周年を迎えます。9,000以上のブランドを取り扱い、幅広いラインナップを展開するまでに成長しました。人々の生活様式やファッション業界が変化する中、様々なお客様のニーズに応えるために、当社の強みであるファッションとテクノロジーを活かしパーソナライズされたファッションの研究やサービスの開発に取り組んでいます。 
またZOZOTOWN内でファッションに関するサステナブル情報を発信するコンテンツ「elove by ZOZO」は開設から1周年を迎え、ブランド様や関連団体様をはじめ多くの方々にご協力いただき100件以上の記事を掲載してまいりました。サステナブルファッションや環境・社会問題に関する情報を通じてサステナブルにファッションを楽しむためのコンテンツづくりに取り組んでいます。 

社員の働き方や意識は、どのように変わったと感じているか。ワークライフバランス、効率性やエンゲージメント、社内コミュニケーションといった社内カルチャー、社員の価値観などに、どのような影響があり、それにどのように対応してきていらっしゃるでしょうか。

当社に根付く「ZOZOらしさ」を言語化した「ソウゾウのナナメウエ」「日々進歩」「愛」。会社の拠り所になるカルチャーや想いを言語化し、それを意識して仕事をすることが大切だと考えます。創業当時から現在まで変わらず根付くカルチャーと、社員一人ひとりの主体性が、エンゲージメントの向上や会社の成長にも繋がっています。 

パーパスや経営の理念、ビジョンなどの重要性が論じられていますが、それらを事業活動の中で、どのような形で活かしていらっしゃるでしょうか(実体化に向けてどのような取り組みをされているでしょうか)。

経営戦略「MORE FASHION × FASHION TECH ~ ワクワクできる『似合う』を届ける ~」を掲げる当社は、自分の「似合う」が見つかる超パーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO」の提供を開始し、約1年間が経ちました。そして、ファッションの好みや似合うスタイルを可視化することに対するお客様のニーズは非常に高いということが分かってきました。引き続き「似合う」を追求し、ZOZOらしい着眼点とテクノロジーの強みを最大限に生かしてイノベーションを創出することで、ファッション業界をますます盛り上げていきたいと考えています。