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Hitachi

竹内 昌之 様
株式会社日立製作所
グローバルブランドコミュニケーション
本部長

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

「新しい景色」、それが少しずつ見え始めてきた1〜2年でした。デジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ、コネクティブインダストリーズの3セクターで展開する事業が強くなり、それらをデジタルでつないで価値を高めていくこと、“One Hitachi”が少しずつカタチになりつつあると感じています。同時に外部との協創も加速しています。NVIDIAとの協創から生まれた鉄道の運用・保守のAIソリューション「HMAX」もそのひとつです。
グローバルブランドコミュニケーション本部としては、会社がめざす方向としっかりと連動して、多様なコミュニケーションチャネルで情報を発信することに注力してきました。ターゲット層をグローバルにおけるビジネスの意思決定者や日本における次世代のリーダーに絞り、これまでとは違った表現にも挑戦しています。広報、デジタル/インターナルコミュニケーション、イベントという部署間で縦割りだった発信も横断的な活動へシフトさせるなど、“One Hitachi”を体現できる取り組みを加速しています。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

以前は、お客様の個別の課題に対して、プロダクトやサービスで解決しようとしていたものが、デジタルを通じて価値を高め、トータルで課題そのものを解決していく流れに変化しています。
当社の時価総額もこの2年で約3倍となるなど、期待は高まっていますが、さらなる事業成長や資本効率を見せないと次への期待は生まれないと思います。社会イノベーション事業をグローバルで伸ばしていく方針は変わりませんが、いかにさらなる変化を見せ、次の成長に繋げていくかが重要だと強く感じています。事業成長、企業価値のさらなる向上に貢献するために、私たちはグローバル間で綿密に連携し、社内外に対して最適なコミュニケーション活動を実施することに注力していきます。
2025年度には、グローバル28万人のグループ全社員共通のコミュニケーションプラットフォームを立ち上げる予定です。これをアップデートし続け、日立グループの持つケイパビリティを社内にも浸透させることで、“One Hitachi”での成長に貢献したいと考えています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

2025年度から新CEO体制が発足し、新たな中期経営計画も始まる予定です。グローバルブランドコミュニケーション本部としては、その魅力やビジョンの発信に注力します。また、大阪・関西万博が4月から始まりますが、当社は博覧協会が主催する「未来の都市」のプラチナパートナーとして参加します。ここでも連名の12者、そして日本がめざす未来の姿「Society 5.0(超スマート社会)」をグローバルにしっかりと示す計画です。
広報、デジタル/インターナルコミュニケーション、イベントなどの相互の連携と強化も課題です。部の壁を取り払い、多くのコンテンツを社内外に魅力的かつ分かりやすく発信していくことで、日立がグローバルリーダーだと認知されるよう、チャレンジしてまいります。