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BANDAI NAMCO

辻 隆志 様
株式会社バンダイナムコホールディングス
執行役員 経営企画本部長

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

この1年ー2年は、パーパスに込めた想いである“つながり、ともに創る”ことの大切さを改めて認識し、意識して取り組んできました。バンダイナムコグループは、3カ年の現中期計画をスタートする2022年4月にパーパスを制定し、パーパスに込めた“ファンやパートナー、社員、株主、そして社会などあらゆるステイクホルダーとつながり、ともに未来を創る存在でありたい”という想いを具現化したロゴへの変更を行いました。
パーパスは、全世界の社員の声や想いをもとに作成したもので、社員からの共感度は高く、各現場においても、“つながり、ともに創る”を意識した取り組みが、自然発生的に推進されていると感じています。
2024年度は中期計画の最終年度となりますが、当初掲げた計数目標を達成することができる見込みです。ALL BANDAI NAMCOで一体となり連携する強み、パーパスにこめた想いである、あらゆるステイクホルダーと“つながり、ともに創る”ことの大切さを改めて認識しています。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

2022年のロゴ変更にあわせ、グループ各社が展開する全ての商品・サービスにバンダイナムコブランドを表示することとしました。これにより、我々が展開する幅広い事業カテゴリーへの外部からの理解が進んだほか、社員がこれまで以上にALL BANDAI NAMCOで一体となるという意識を強く持つきっかけの1つとなっています。
事業面では、配信の普及などの環境変化によって、日本IPの人気や認知がワールドワイドで拡大していることで、バンダイナムコにとっては追い風の局面であると考えています。今後も、積極的な商品・サービスの展開やマーケティングの実施により、バンダイナムコの認知やファンの拡大に取り組んでいきます。また、社員がパーパスにこめた想いに共感し、自分事化していくための活動を継続します。社員1人ひとりがバンダイナムコの存在意義に誇りを持ち、IPやステイクホルダーと真摯に向き合うことが、何よりもバンダイナムコそのもの、ひいてはブランド価値向上につながるのだと考えています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

エンターテインメント市場においては、技術革新などによる環境変化やファンの嗜好の変化・多様化が進むと考えています。今後もIPを軸にワールドワイド市場でファンに向けてエンターテインメントを提供していくためには、より強固な経営基盤を確立していくことが必要だと考えています。2025年4月からは、“つながり、ともに創る”ことをより強く意識した新たな中期計画がスタートします。財務、ガバナンス、ブランドなど様々な基盤を強化することで、多彩な個性を持つ社員が、夢や感動を提供する仕事に誇りを持って、生き生きとチャレンジし、あらゆるステイクホルダーとつながり続けるバンダイナムコであり続けたいと考えています。