We give our clients the confidence to make Iconic Moves
17

Bridgestone

石橋 秀一 様
株式会社ブリヂストン
取締役 代表執行役 Global CEO

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

近年の事業環境を踏まえ、ブリヂストンの経営を一言で表すと「価値創造へ、よりフォーカス」と言えます。モビリティやタイヤ業界の構造変化が加速する中で変化に対応し、将来にわたって生き抜くためには、経営・業務品質の向上を基盤に、ブリヂストンらしい現物現場での価値創造を強化する必要があります。2024年3月に発表した中期事業計画(2024-2026)では、「良いビジネス体質を創る」、「良いタイヤを創る」、「良いビジネスを創る」、「良い種まきを実施し、新たなビジネスを創る」というビジネス具体化シナリオを策定し、「Bridgestone E8 Commitment」を軸にして、社会、パートナー、お客様、そして従業員と共に、社会価値・顧客価値・企業価値を創造していきます。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

近年、中国EV攻勢や欧州・南米を中心とした廉価輸入タイヤの増加により、自動車およびタイヤ業界は構造的変化が加速しています。この「新たな脅威」に対応するため、2025年を「緊急危機対策年」と位置づけ、強いブリヂストンへの進化を目指して「守り」と「攻め」の両輪で経営を推進し、将来の成長に向けた道筋を切り拓いていきます。「守り」では、経営・業務品質の向上を徹底し、強固なビジネス体質の構築を進めています。「攻め」では、質の伴った成長を目指し、当社の強みである「断トツ商品」の強化や、リアルとデジタルを融合させてお客様がタイヤを「使う」段階でその価値を増幅し、困りごとを解決するソリューションを拡充していきます。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

サステナビリティへの対応を含め、経営環境の変化が常態化する中で、ブリヂストンのビジョン「サステナブルなソリューションカンパニー」への変革には、ステークホルダーの皆様からの共感と共創が不可欠です。その原動力は、当社の原点である「自ら極限へ挑戦する」姿・情熱を通じて人々の心を動かすモータースポーツです。レースに掛ける情熱を共有し、活動を広げることで、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を加速させ、「サステナブルなプレミアム」ブランドへの進化に挑戦していきます。ブリヂストンの次のステージとして、すべての一人ひとりにとっての「最高」を支え続け、モビリティの未来になくてはならない存在となることを目指します。