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Daiwa House

泉本 圭介 様
大和ハウス工業株式会社
執行役員 総合宣伝部長

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

「再耕」の時代がきています。社会の価値観が大きく変わり多様化している中、私たちの事業を取り巻く環境も複雑になってきています。これからの時代には、建築の価値は必ずしも新しいものを造っていくことだけではありません。既存の建築を活かし新たな価値を追加するなど、限りある社会資本を再生し、最大限活用することが重要になってくるでしょう。私たちが半世紀前に開発した街を再活性化するプロジェクトも全国へ拡大しています。これらを「再耕」をキーワードに推し進めていく。それこそが私たちの未来に対する使命であり、事業の原動力です。社会との永遠の絆を表すグループシンボル「エンドレスハート」は誕生から今年20週年を迎えました。事業と社会との接点でその使命を実現させていく象徴になる、と決意した1年であったと思います。 

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

昨年より改正労働基準法の時間外労働の上限規制が建設業にも適用されました。私たちは業界の先駆けとして建設DX化を推進しており、現場の効率化・生産性向上、業界イメージの変革に取り組んでいます。技術者を含めた未来を担う人財を安定的に成長させていくことは、事業拡大の大きな力になります。また、文化・芸術、スポーツを通じて人々の心を豊かにしていくために、企業シチズンシップの醸成にも注力しています。それは、より良い社会の実現にも、また社内の士気向上にもつながっていくと考えています。社会の公器となるべく、今後も社会活動への参画を広げていきたいと考えています。  

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

近年、当社のグローバルで展開する事業領域が加速度的に成長し、経営に大きく寄与し始めてきました。今後私たちが目指すところは、各々の事業を複合させ、インフラ整備から人々の生活拠点づくりまでの「街づくり」を、日本で培ったノウハウを発揮し世界で実現させていくことです。コーポレートブランディングの対象が世界に広がることから、グループシンボル「エンドレスハート」を中心としたブランドマネジメントで、日本で培った複合事業体のシンボルを世界の“コングロマリットプレミアム”へと導くことが大きな課題となります。今年当社は創業70周年を迎えました。次の10年、20年に向け、それぞれの国・地域の生活者や現地のパートナー企業から新たに信頼を獲得していくため、グローバルでのコーポレートブランディングを強く推進していきます。