We give our clients the confidence to make Iconic Moves
52

Isuzu

クリーゲルシュタイナー 光太郎 様
いすゞ自動車株式会社
経営業務部門VP
コーポレートブランディング責任者

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

キーワードは「責任感」でしょうか。いすゞが日本自動車工業会の会長企業になって1年。経営理念体系の「ISUZU ID」でも、ミッションのひとつに「社会への影響力No.1」を掲げているとおり、責任感をもって社会や物流業界の課題解決に貢献し、社会を進化させたいという想いで全力を尽くしてきました。
自工会の会長に就任したことによって、社員も、具体的に社会からの期待を感じることができました。物流業界の課題だった「2024年問題」にも責任感を持って取り組み、関わる業界全体で頑張ってうまく乗り越えられたと思っています。とはいえ、今後も物流については新たな課題が出てくることは間違いありません。チャレンジし続けることが求められると思っています。
一方、Isuzuブランドとしては、従来から大切にしてきた「安心」に、「斬新」を掛け合わせ、イノベーションリーダーを目指すというビジョンの実現に向けて、一歩踏み出した年になりました。VI規定に留まっていたガイドライン(IVIS)は、ブランドそのもののガイドライン/システム(IBIS)に進化させ、ブランドとは何か、自分たちは何者か、何のために、何を為すのかということと真摯に向き合ってきました。昨年末には役員のブランドワークショップを開催。結果論としてブランドができるのではなく、ブランドを仕事にしよう、責任感を持ってブランドを創り上げようという意識が共有できたと感じています。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

2023年は「変化」を宣言したキックオフの1年でした。2024年はその宣言に基づいて、変化が具体的にカタチになり始めた年になったと考えています。その最大のものは、「EV元年」となったことです。EVバスやトラックを実際に商品化し、お客様に選ばれて道路を走り始めた。その意味でとても大きな1年でした。
また、管理職クラスの人事制度や組織の変更、ブランドを変えていくためのルールもできました。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

いすゞは、2030年にグローバル市場における「商用モビリティソリューションカンパニー」への変革を目指す中期経営計画を策定しました。2025年はその具現化策として、ブランドをより強くする施策を次々と打ち出すことになるでしょう。
全社員を対象にした人事制度の改革も、そのひとつです。公募制度や自主的にキャリアデザインができる制度が、4月から本格的に動き出します。ISUZU IDでも標榜している「働きがいNo.1」を実現し、社員一人ひとりがブランドアンバサダーとして、「安心×斬新」を体現できないといけない。若い世代にも、ブランドをより身近に感じてもらう施策を打っていかなければならない。そうした点にもチャレンジしていきたいと考えています。
また、今年はIBISが完成して初めてのJapan Mobility Showを開催します。いすゞとUDトラックスのマルチブランド・マネジメントを具体的な形にして見せる初めての機会です。IBISの海外での展開もチャレンジになります。「ガイドラインを新しくしたから読んで実行してね」ではダメ。どうやって一緒に創り上げていくか、チャレンジし続けたいと思っています。