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Kikkoman

大津山 厚 様
キッコーマン株式会社
執行役員 経営企画室
コーポレート政策推進担当部長

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

ひと言で表現するならば 「ニーズの多様化」です。
「キッコーマンしょうゆ」の海外売上は引き続き成長しており、キッコーマンブランドのグローバル化は、加速しています。海外でのマーケティングも各国の料理と融合し広がりをみせ、宗教、食習慣(ハラル)など世界の文化に合わせて既存の枠にとらわれず、多様な地域の生活習慣に合う、しょうゆ等の使い方の提案が進んでいます。
国内においては、物価上昇が続くなかでの節約志向がみられる一方で、おいしさや、健康への付加価値志向も高まるなど、消費者ニーズの多様化が進んでいます。レシピサイトの充実に取り組んできましたが、閲覧数は顕著に増加しています。消費者一人ひとりのニーズに応える窓口としてレシピサイトをさらに進化させ、多様な消費者ニーズに寄り添っていきたいと考えています。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

社会課題の解決に貢献することが、ますます求められるようになりました。キッコーマングループにおいては、食と健康の領域で、こころとからだの健康に貢献するため、栄養バランスに優れた食生活の取組みを、拡充していきたいと考えています。
また、グループ社員を対象にエンゲージメント調査を2022年から3年連続で実施し、様々な機会にグループ社員の意見を吸い上げ、意見交換も積極的に行っています。組織個別の課題を共有し解決を求めるなどの対応も促進しています。CEOが先頭に立ち、社員一人ひとりの多様性が尊重され、活躍できる組織づくり・職場づくりに具体的な実効性ある具体的な取り組みを進めています。
さらに、アナリスト・機関投資家を対象にした決算説明会や国内外の機関投資家との個別ミーティングや、機関投資家とESGをテーマにした対話も実施しています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

健康的な食生活を送ること、かつ、地球環境へ配慮すること、の志向が継続するに伴い、栄養・健康面を重視する傾向は国内・海外を問わず高まっています。それに応える商品づくりとレシピ等の情報発信というハードとソフトの両軸での展開をグローバルに加速する必要があると考えています。
さらに、コーポレートスローガン「おいしい記憶をつくりたい。」= seasoning your life の想いを生活者と共有できるように下記サイトなどでのコミュニケーションを拡充していきたいと思います。 
https://www.kikkoman.com/jp/memory/