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KONAMI

米山 新一郎 様
コナミグループ株式会社
執行役員 総務本部長

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

コナミグループの主力事業であるデジタルエンタテインメントの領域において、グローバルでのコンテンツ展開の拡大・強化を進めた結果、2024年3月期は売上・利益が過去最高を記録する年となりました。また、2025年3月期も過去最高益となる見通しです。 
この結果をひと言で表すならば、「カスタマーイン」です。コナミグループでは、コンテンツの楽しみ方が多様化する中で、ネットワークを介したグローバルでのエンタテインメントの提供や、海外でもファンの多い自社有力IPを活用したコンテンツの投入、eスポーツ大会の開催など、世界中の方々にあらゆるKONAMIの商品・サービスを継続的に楽しんでいただけるための取り組みを展開しています。 

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

社会課題の解決に向けて、企業に寄せられる期待は年々変化していると考えております。 
コナミグループでは、教育現場が抱える課題解決の取り組みとして、長年のスポーツクラブ運営で培ったノウハウを生かした学校水泳授業の受託事業を行っています。教育関係者からも高い評価をいただいており、実施校数は2024年3月期で約2倍に増加し、本年度もさらに増加する見込みです。他にも自社IP「桃太郎電鉄」を使用したデジタル教材の無償提供などを、地方自治体や教育機関と連携して推進しております。 
また、ダイバーシティがより重視される中で、コナミグループでは人的資本に重きを置いた経営を推し進める様々な施策を行っています。 
具体的にはコナミスポーツクラブの利用補助、有給休暇取得促進、育児休業の取得促進、育児のための所定労働時間短縮などを取り入れています。また、社員一人ひとりがその能力を最大限発揮できるよう整備された環境を整えるため、2025年10月にコナミグループの次世代研究開発拠点「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」の竣工を予定しています。 
さらには、社員の収入安定及び働きがいのある環境の創出を目的に、基本給を3期連続で引き上げし、新卒初任給は30万円に引き上げしました。 

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

デジタルエンタテインメントの領域においては、よりグローバルな取り組みが求められると考えております。既存の主力コンテンツの一層の拡大とともに、豊富な自社有力IPのリブート、AIやWeb3.0などの最新のテクノロジーを活用した新たなビジネスにも取り組んでいます。 
スポーツの領域では、多様化するニーズに応えるサービスが求められていると考え、コナミグループがこれまでに培ってきた運動指導のノウハウに新たな視点をかけ合わせた「Pilates Mirror」ブランドなどの新業態の拡大を進めております。 
コナミグループはこれからも、変化に柔軟に対応し、時代の波頭をとらえた革新的な商品・サービスを世界中に提供してまいります。