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Matsumotokiyoshi

松本 貴志 様
株式会社マツモトキヨシ
代表取締役社長

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

「次の10年」へ向けて、意識が高まった一年でした。 
2015年に着手したPB (プライベート・ブランド) のリブランディングを機に、店づくり、新たなサービス展開など、さまざまな取り組みを続けてきたこの10年でしたが、その中で自分たちが何をつくるか、何を訴えるかを考える姿勢が社員に定着してきました。ここ1-2年は定着からさらに目線が上がり、より良いもの、よりMatsumotokiyoshiらしいものを求めて考え、行動するようになったと感じています。 
またマツキヨココカラ&カンパニーとしては、昨年、システムやデータ管理などのビジネスアセットの統合が進んだことにより、傘下のストアブランドそれぞれの事業を、より全体最適の視点から考えられるようになりました。 

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

お客様が Matsumotokiyoshiに何を求めているのか、何にご評価いただいているのかという大きな方向性が、ここ数年のデータから明らかになっています。それを踏まえて、お客様に喜んでいただくために、どうすべきかが見えてきた。それが大きな変化かもしれません。結果として、PB開発の判断軸や価格設定についても、Matsumotokiyoshiらしさを追求できるようになり、競合をさほど意識せずに、値上げも適正にできるようになってきました。事業のベクトルが揃っていき、さらにはインフルエンサーの方々などにも発信いただけることで、一層のブランド成長につながっていると感じています。 

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

この10年間、さまざまなチャレンジを進めてきました。次の10年で、「ドラッグストア」という枠を超えて、生活の一部、ライフスタイルになっていきたいと考えています。そのためにはプロダクト、サービス、店舗など、エクスペリエンス全体を充実させていくことが必須です。 
競合を過剰に意識するのではなく、デリバリーサービスの「マツキヨココカラQ」、デジタルビューティサービスの「マツキヨココカラ Be」、新しい調剤サービスの「マツキヨココカラ Me」などに続く、Matsumotokiyoshiらしさを追求した新しいサービス、コンテンツを開発・展開することで、突き抜けたブランドを目指したい。「Matsukiyoする」がグローバル化し、「Do Matsukiyo」という「動詞になる」ことを目指し、さらなる変革を続けていきたいと考えています。