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Mitsubishi Estate

中島 篤 様
三菱地所株式会社
代表執行役 執行役社長

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

「成長」と「新たな壁」を感じる1‐2年でした。 
定量的には最高益を記録、定性的にも多くの新プロジェクトがスタートしました。海外の展開が増えるとともに、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアにおいてもスタートアップ支援拠点やフレキシブルオフィス「xLINK(クロスリンク)」など新しい施設ができ、日本一の高さとなる「Torch Tower」の建設も進行しています。昨秋、一部先行”まちびらき”をした「グラングリーン大阪」は、豊かな緑の中でQOLの向上や企業のイノベーション創出など新たな価値を共創するまちとなります。これらのプロジェクトの竣工に伴って、三菱地所グループのブランドも成長していると感じています。 
一方、人手不足による工事費の高騰は、ブランドの成長における「新たな壁」となり、これまでのやり方の見直しが求められました。 

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

人材獲得競争が激化する中、各企業が優秀な人材を集めるために、オフィス賃料をコストではなく投資と考えるようになってきたのが大きな変化です。我々としても単にスペースを提供するのではなく、機能や環境配慮に加え、まち全体の魅力向上や働き方含めた提案力が求められています。また、工事費高騰という新たな壁を乗り越えるため、建物を新築するだけでなく、既存の建物をリノベーションすることで、ESGの観点も踏まえた、新たな価値を提供し、その魅力を伝えることも必要となってきました。リノベーション工事が完了した大手町ビルは今年で築67年となりますが、「100年ビル」を目指しています。 

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

BtoBだけではなくBtoCにおいても、三菱地所グループをもっと訴求していきたいと考えています。そのためには、「グラングリーン大阪」のように、社会から受け入れられ、真に求められる、価値あるまちづくりを通じて、コーポレートブランドスローガン「人を、想う力。街を、想う力。」を体現し、発信していくことが必要です。それに加えて、個別のプロジェクトや商品・サービスが、きちんとコーポレートブランドと一緒に認識されることも重要です。ブランドの知名度が提供する価値の向上に繋がっていくようなブランディングを推進していきたいと考えています。ブランド力を上げることで、より多様なパートナーと共に、三菱地所グループだけでは提供することができない価値を共創し、時代の変化に合わせた、真に価値ある社会の実現に貢献していきたいと思います。