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Mizuho

秋田 夏実 様
株式会社みずほフィナンシャルグループ
執行役 グループCCuO兼グループCBO

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

「挑戦」の年だったと感じています。
23年5月に企業理念の再定義を行い、新たなパーパス「ともに挑む。ともに実る。」を制定しました。この1〜2年はその浸透のために、チャレンジングな取り組みやさまざまなキャンペーンを実施してきました。
〈みずほ〉には国内外に約6万人の社員がおり、ビジネスのカバー範囲も広く、対象となる顧客もサービスも業務も多種多様です。そんな多様な6万人が同じ北極星を見ることができるよう、経営陣が参加するタウンホールミーティングを相当数実施したほか、全国の拠点訪問を通じて対話を重ねてきました。そういった姿勢を、社内外から「挑戦」とご評価いただくことが多かったです。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

社員と会社が「ともに創り、ともに奏でる」ことを目指して、導入されたグループ5社共通の新たな人事の枠組み〈かなで〉が昨年7月から本格稼働したことにより、年次・経験年数によらない人材登用・抜擢が可能になりました。評価制度も、企業理念の実践状況を重視する枠組みへと変化しました。これによって社内の機運が変化してきただけでなく、昨年は〈みずほ〉に対する外部の評価が大きく変わり始めたと感じています。
たとえばForbes Japanの「新・いい会社」ランキングでは、男性社員の育休取得の高さや「人的資本インパクトパス」の開示が評価されて第7位となり、Time誌の「ワールドベストカンパニーズ2024」(収益成長、ESG、社員満足度で評価)では、世界82位に評価され、日本企業では唯一TOP100にランクインすることができました。内部だけでなく外部からの評価によって社員に自信が生まれ、さらなる活動につながるという正の循環が続いています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

社員意識調査ではエンゲージメントスコアやインクルージョンスコアが1年で急上昇するなど、パーパスの浸透は順調に推移していますが、これまでは日本国内での浸透活動が中心でした。これからはグローバルでの浸透も加速させ、〈みずほ〉ブランドをさらに大きく育てていくことが課題であり、チャレンジになります。
それぞれのリージョンでユニークな取り組みをしているので、ベストプラクティスを相互にシェアしながら、グローバルで一体感の醸成を目指していきたいと考えています。