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Olympus

岡本 英己 様
オリンパス株式会社
コミュニケーションズ、グローバルブランドコミュニケーションズ マネージャー

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

ブランドの観点から振り返ると、医療事業に専念する会社として、当社がどのように社会に貢献しているかを様々な場面で発信してきたのですが、まだチャレンジの途中です。ビジネスの面でも、弊社は真にグローバルなメドテックカンパニーへの変革の途上にあります。
ブランドづくりに近道はないので、ひとつひとつの活動を積み上げていきたいと思います。対外的な活動はもちろんですが、社内への働きかけも重要です。社員全員の力が必要ですので、様々な形で浸透活動を行い、社員一人ひとりに役割があるということを伝えていきます。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

当社が医療事業に専心するグローバル・メドテックカンパニーとして成長を遂げるうえで、患者さんの安全をより重視し、品質重視の企業⽂化を強化することが不可欠と捉えており、2024年3月期よりQARA(品質保証・法規制対応)システムやプロセス、ケイパビリティ(能⼒)を強化するための品質変革プログラムに着手しています。ブランドコミュニケーションにおいても、患者さんやお客様の視点を第一に捉えるような活動を中心に据えています。また、昨年は、とくに国内の製造現場での浸透活動に力を入れ、内視鏡の主力生産拠点である会津オリンパスの会社案内動画を7年ぶりにリニューアルしました。より大きな視点で、ここで作っている製品が世界の医療にどれだけ貢献しているかを伝える動画にアップデートしました。顕微鏡や内視鏡のレンズをつくっている長野工場でも展示室をグローバル仕様にリニューアルしています。工場で働く社員に、オリンパスの製品が世界中の人の命を救うことに貢献していることに自信と誇りを感じ、グローバル・メドテックカンパニーの一員としての自覚を持ってもらいたいと思っています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

ブランドとしては、まだグローバル・メドテックカンパニーとしての認知が不十分なので、新しい手法を模索しながら引き続き浸透活動に取り組んでいきたいと思います。
ビジネスとしては、真のグローバルカンパニーに生まれ変わるための効率的な組織の構築と共に、いかに患者さんや医療従事者の負担も減らすかという視点で製品開発に取り組んでいきます。例えば、アメリカとヨーロッパで先行しているインテリジェント内視鏡医療エコシステムなど、デジタルや最新の技術を活用したイノベーションの創出によって、より大きな価値を提供していきたいと考えています。