We give our clients the confidence to make Iconic Moves
11

Suntory

柳井 慎一郎 様
サントリーホールディングス株式会社
執行役員 コーポレートブランド戦略部長

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

コーポレートブランディングに関しては、「グローバル元年」と位置づけ、グローバルでコーポレートブランドの基盤をしっかりと固めることができた一年でした。例えば、買収から10年を迎えたBeam SuntoryのSuntory Global Spiritsへの社名変更、オセアニア地域での新たなパートナーシップSuntory Oceaniaの始動など、私たちにとってまさに変化のタイミングでした。これをきっかけに、組織や国境を超えたコーポレートブランディングの取り組みが大きく進み始めたと認識しています。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

前述の通り、グローバルでのコーポレートブランディングの進展は重要な変化です。その対応を可能にしたのが、一人一人の社員の「One Suntory」意識の高まりだと考えています。言語も文化も異なる社員同士が相互理解を深め、共に新たな価値を生み出しました。また、サントリーは4月に開幕する大阪・関西万博に協賛していますが、万博も製品やブランドをグローバルに伝えられる絶好の機会であると同時に、「One Suntory」の一体感を醸成する良い機会です。あらゆる機会を最大限に活用し、グループ一丸となって変化をチャンスに変えていきたいと考えています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

変化の予測は困難ですが、グローバルでの競争環境はますます厳しくなると考えています。サントリーでは2023年2月にグループ企業理念を刷新、企業理念の理解・浸透活動を推進しコーポレートブランディングの基盤構築を進めてきました。これも変化や課題への対応において重要な準備の1つと言えるかもしれません。世界4万人を超える社員が、健全な危機意識を持ちつつ、困難な状況に直面した時に、共通の企業理念を胸に「One SUNTORY One Family」として力を発揮できるように、企業理念の浸透と自分事としての実践に引き続き取り組んでいきます。